命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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親ラブ族の驚愕事実〜親子混浴による性的自立遅延
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     前回の「親ラブ族」では尾木直樹先生の「親子共依存」を紹介しました。同著の帯にには「あなたの親子関係、健全ですか?」と題した7つのチェック項目があるのですが、その第一はこれです。

    □お風呂は、中学生でも親子一緒に入る。

     親子共依存の最も端的な現われは、中学生以降の子どもが親と入浴することです。家庭内の混浴も、夫婦であれば、円満かつ健全です。幼い子どもとその親であれば、よきコミュニケーションの機会でしょう。

     しかし、昨今、増加しているのは中学生男子が母親と入浴、中学生女子が父親と入浴するというケースです。以前から、「中学一年男子だとクラスで一人の割合で、母親と入浴している」と聞いていました。それは、誇張だろうと思ったのですが、児童相談員などに聞くとどうも本当のようで、驚いていました。そうした母子密着は以前から問題視されていましたが、最近は中学生以降の女子が父親と入浴するというのですから、さらに驚きです。


     何でも、米国では子どもが6歳以上ですと、親子での入浴は「性的虐待」として訴えられる可能性があるそうです。これは、アメリカ社会での虐待の多さによるだけでなく、キリスト教的背景を持つ社会が、「親子分離文化」だからだろうと思います。日本の感覚からすると米国は極端かもしれません。しかし、それでも、中学生が異性の親と入浴というのは、「ありえない!」という感覚は日米共通のものでしょう。

     時々、教会でもそうした親子に出会います。私は親からの自立の大切さを、聖書からお話しする中、中学生男子が母親と入浴する事実を話すと、多くの母親は驚きます。しかし、ときどき、「うちは(中学生の息子と)一緒にお風呂張っているけど、それっておかしいの?」と言いだす母親、「私は中学生になってもしばらくは父親とお風呂に入っていた」と報告する母親たちに出会います。

     周囲の母親たちが、次々と「それはおかしい」「不健全でしょー」「あり得んわー」と言いだすと、「自分の家庭は普通ではないのだろうか?」と考え始めます。こうした方々の中には、「親子であるから不純でない」「この歳で一緒に入浴できるのは強い絆の証拠」「クリスチャン親子だからこそ成立するピュア―な関係」と考えている方々も。


     男子は幼児期から、児童期までは母親が恋愛対象であり性的対象でもあります。やがて、思春期が始まれば、「うるせー、ばばあ」と暴言を吐いたり、心の中で叫んだりして、母親を恋愛対象から除外します。つまり「うるせー、ばばー」とは「干渉するな、子どもじゃねーぞ」という独立宣言であるとともに、「おめーは女じゃない」という「対母親恋愛対象排除勧告」でもあるのです。そのプロセスを通過して、多くの男子は、同年代の女性を恋愛対象として求めるようになり、結婚へと向かうのです。

     女子も同様で、ある時期までは父親が、恋愛対象でありえます。しかし、思春期に入れば、「うざい、きもい、不潔、」と思えてなりません。父とは心理的にも身体的にも距離を置くのもようになります。いわゆる加齢臭も娘に不快さを与えて、近親姦を防止するためだという説を聞いたことがあります。父親を生理的に嫌悪して、距離を取るプロセスを経てこそ、女子の多くは同年代の男子を恋愛対象として、結婚へ向かうわけです。

     創世記2:24が「父母を離れ、妻と結び合い」と記しているように、性的にも心理的にも、親との分離があって、初めて、結び合いという結婚に向かってゆきます。つまり、親子分離は、恋愛・結婚に向かう前提条件なのです。つくづく聖書の言葉はリアルだと思います。中学生の親子混浴が示す「親子不分離」は、第一回目に紹介したように、恋愛に対する消極性を生み出しています。こうした親子関係の増加は、いよいよ晩婚化、非婚化、少子化に拍車をかけ、労働人口減少など国家的課題を深刻化していくことが予想されます。


     それだけではありません。親からの性的自立の遅延は、さらに重大な問題を生み出します。そのことは次の記事で。
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