命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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恋愛は恥を隠し、結婚は恥を共有する(2)〜恥を伝える勇気と恥を受け止める寛容で結ばれる絆
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     今朝はこの記事をアップしたら、神戸に向かいます。夜遅くの帰宅予定です。

     「恋愛は恥を隠し、結婚は恥を共有する」とのパクリ名言から、今回考えてみたいことは、結婚後の恥の共有であります。そもそも、結婚の本質は「交わり」です。神様は、「人が一人でいるのはよくないと」と判断され、エバを創造されたのです。神様が意図されたことの一つは、孤独を解消する交わりの相手をアダムに与えることだったのでしょう。

     それは「助け手」と表現されていますが、決して、農業従事者であったアダムの「農業アシスト」ではなかったのです。それなら、神様が連れてきた家畜類でよかったはずです。動物たちがオーディションに落ちた末にエバが作られたのは、まさに、交わりのためです。農作業の効率化のためでも、収穫増加のためもないのです!既婚者男性読者の皆さん、読んでますか?そこを間違える結婚の本質失いますよ。妻の機嫌もめちゃめちゃ悪くなりますよ!

     さて、エバはアダムの肉体から創造されました。同一の肉体から取られたことから分かるように、夫婦とは、体も心も一つにする交わりの相手ということです。男女はもともと一心同体だったからこそ、人間には心を一つにしたいと願う恋愛感情体を一つにしたいと願う性的欲求があると考えべきでしょう。それは、自分の心理的満足や自己欲求の実現のためだけではなく、相手のためでもあり、お互いのためでもあり、それによって神様の栄光が現されるのですから、究極的には神様のためであるわけです。


     今回とりあげたいのは、心を一つにすることです。自分の心を伝え、相手の心を受け止めて、心を一つにするコミュニケーションです。動物が落第となり、最終的にエバが創造された理由は、言葉を通じて心の交わりができるからに違いありません。結婚の本質は、交わりです。神様の御心は明らか。夫婦が向き合い深い愛の交わりに生きることです。夫婦がそれぞれの役割を果たす以上に、それぞれが社会や教会や家庭で実を結ぶ以上に、神様が望んでおられることは、夫婦が深く心通じ合わせる人格的交わりに生きることだろうと私は思います。

     当然、伝えることのなかには、が含まれます。また、受け止めることの中にもが含まれます。ですから、結婚前にどちらかが、演技を通してしまい、片方が美しい誤解に基づいて結婚してしまうと大変です。思い込み相手と現実の相手とのギャップが大きすぎて、いきなり不幸のどん底へ。結婚後に関係を構築することなく、短期間で破たんする結婚にはこのパターンも多いようです。ですから、そうならないためにも、昨日の記事に書いた交際前の観察と交際中の自己開示をしっかりなさって下さい。

     私たちは、異性である親や兄弟、先生、教会の指導者や信徒など身近な異性を通じて異性理解をするものです。「点をもって線と思うな、線をもって面と思うな」と言いますが、私たちは成育歴の中で異性の親という点をもって、男性一般を理解し、人生の中で接してきた身近な異性という線の延長で、世界中の異性という面を決めつけがちなものです。言い換えれば、「一を聞いて十を知る」ならぬ「一に触れて十を決めつける」ものです。ですから、非現実的な理想を異性に投影してしまうこともあれば、、異性全般に対して強い不信感や恐れをいだいてしまうこともあるわけです。もっとも、私たちの多くは、中高生、親・教師など異性の大人を見ながら、その恥の部分を垣間見て学習はしているとは思うので、極端に現実からかい離した異性理解を持つことはあまりはいでしょう。


     結婚すれば見えてくるのはお互いのです。理想的なのは、恥を共有することで、夫婦の絆が深まることですが、いつもそうとは限りませんし、恥の種類によってはそう簡単にいきません。恥を受け入れてもらえず、拒絶観を覚えて、それが、相手に対して心を閉ざすことになることも。

     結婚の親密さを高めるために自己開示は不可欠でしょうが、そこに必要なのは勇気という名の信仰です。「相手が受け止めてくれるだろうか?」「知ったら嫌われるのでは?」との恐れはあるのですが、神様が導かれた結婚という信仰があれば、踏み出す勇気が与えられます。もちろん、現実認識もなく、相手の心情も考慮せず何でも自己開示するのがいいわけではありません。時期と内容と表現については考慮すべきです。相手が受け止めやすいように愛と知恵をもって、伝えましょう。

     一方、自己開示を受け止めて、恥を共有する方に必要なのは寛容という名前の愛かと思うのです。お互いは神様にあるがままで愛され受け入れられていながら、実際に共同生活を始める戸生涯愛すると誓った相手をあるがままで愛し受け入れることに葛藤を覚えてしまう罪人です。結婚関係を壊すのは、いつもそんな自己中心性です。愛される愛だけを相手に求め、愛する愛についての自分の努力を怠る時、結婚関係にほころびが生じます。

     第一コリント13章は、愛の本質を擬人法で表現し、その第一は「愛は寛容する」という主語と動詞となっています。結婚も同様で、結婚生活において最初に求められる愛は、寛容する愛でしょう。相手をあるがままで愛すると決めて、そのをも受け止め、寛容という名の愛で愛していくことです。

     そして、相手の恥として嫌悪して、責めることなく、私たち夫婦の恥として共有するのです。なぜなら、夫婦は一体だからです。夫の恥は妻の恥、妻の恥は夫の恥です。恥の内容にもよりますが、いつまでも結婚相手の恥を嫌悪して、責め、寛容さをもって受け止めないなら、それは、夫婦の一体性を拒否していることを意味するのかもしれません。罪のようなことでなければ、愛想をつかすようなことであっても、受け入れて、夫婦の恥として受け止めることが、その恥の改善にもつながるように思います。とりわけ夫婦間にあっては、恥は、責められ、嫌悪されて改善することはあまりなく、あるがままの愛で受け入れられてこそ、真実の悔い改めと改善につながるように観察します。


     これは補足なのですが、この件について教会でお話すると、よくお聞きするのが、「自己開示をしない夫たち」のこと。多くの夫たちが、自己開示をしないのです。もっと正確に言えば、自己開示という名目で情報公開をするのです。夫たちの発送は「情報公開=自己開示」なのです。「あんたは公務員か?」「わが屋は役所か?」とツッコミたいようなお話を時に伺います。自分についての知られざる情報を提供することをもって自己開示としているわけです。

     これは妻の側から見れば、まったく自分に心を開いてくれていない、あるいは自分を信頼していないかのように思えてしまうことも。自分の自己開示が一方的なように思えて、孤独感を深めてしまいます。もしかしたら、夫は自分との心の通い合いを願っていないのでは?と被害妄想に陥る妻もいるようです。

     しかし、男性にはそうなってしまう理由があるのです。多くの男性は自己感情を表現せず生きています。それをしないのが、男の美学という文化もまだ日本にはあります。男のプライドとやらを保つためそうせざるをえなかった面もあるでしょう。そもそも、男性は情報交流一辺倒傾向で、感情交流中心の女性とは、正反対です。結婚して、いきなり自己感情を出しての自己開示は無理というもの。そんな事情もありますから、優しく見守り夫の自己開示を励ましてやっていただいたいものです。出来事や経験だけでなく、それに付随する深い感情をうまく聞き出して、表現できたら、受け止めて褒めてやってください。妻の助けがないと男性の自己開示は困難なのが現実のようです。


     ルターは結婚後に「結婚生活は修道院生活に勝る訓練の場」という趣旨の発言をしていたと記憶しますが、まさに、結婚とは愛の訓練を受け、愛において両者が成長する場でありましょう。まさに結婚は愛の道場です。そして、その訓練によって愛における成長を遂げるなら結婚生活はパラダイス、天国のリハーサルとなるのです。私は結婚生活は、リアルに「愛の道場兼パラダイス」だと思っています。

    「恋愛は恥を隠し、結婚は恥を共有する」

    「恥を伝える勇気と恥を受け止める寛容で結ばれる絆」



     というわけで、結婚後の恥の共有に必要なのは、自己開示する側の「恥を伝える勇気」と自己開示を受ける側の「恥を受け止める側の寛容」だろうと思います。これは、かなりストレスもハードルも高いのですが、「これにチャンレジし続けるか?」と「諦めて結婚を続けるか?」の違いはそのまま「夫婦間の愛と信頼を深めるか?」と「形だけの夫婦でやっていくか?」に直結する程の大きなファクターだと私は考えています。

     一生、本当の自分を受け止めてもらえず、本当の相手を知らないまま終わっていく結婚が、聖書が示す神様が望んでおられる結婚だとは、思えません。ぜひ、勇気と寛容をもってチャレンジし続けていただきたいと願っています。


     では、神戸へ行ってきます!
    | ヤンキー牧師 | 夫婦相互の課題と成長 | 08:37 | - | - | - |
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