命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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婚活クリスチャン女子のための十戒(8)「あなたは隣人の夫(のような伴侶)を欲しがってはならない」
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     大変、長らくお待たせいたしました。ほとんど忘れかけられているかもしれませんが、シリーズ再開です。おさらいを兼ねて第7戒までを紹介しておきます。
     
     さて、それでは、第8戒です。

    「わたしは、あなたを世の婚活、将来の空しい結婚生活から連れ出した、あなたの神、主である。
     あなたには、わたしの導きほかに、赤い糸があってはならない。
     あなたには、わたしの時のほかに、時があってはならない。
     あなたは、80点以上を合格としてはならない。

     あなたは、『いい人がいない』と言ってはならない。
     あなたは、快適な独身生活を送ってはならない。
     あなたは、結婚が見えない交際を長期継続してはならない。
     あなたは、自分のやりたいことを握っていてはならない。

     あなたは隣人の夫(のような伴侶)を欲しがってはならない。


    「あなたの隣人の夫を欲しがってはならない」ではありません。それなら、本当の十戒も命じていることです。「隣人の家を帆欲しがってはならない。すなわち隣人の妻・・・」と、他者所有の尊重の最優先は伴侶なのですから。不倫は姦淫の罪であるだけでなく、他者の所有権(汽灰蝪珪呂砲茲譴佗徂悗梁里倭蠍濬衢)を侵害する泥棒です。第十戒は、実行でなく、心で願うことを禁じています。

     本物の第十戒との違いは、「のような伴侶」です。つまり、「既婚者のクリスチャン男性を理想像としてはならない」ということです。時々、希望する伴侶の条件を尋ねると「○○さんみたいな人」と既婚者のクリスチャン男性の名前をあげる方がいます。名前をあげられた男性は、信仰がしっかりしており、リーダーシップがとれていたりします。しかもイケメンだったり、社会的地位もあったり、高収入だったりします。でも、一番のポイントは、愛妻家で家庭を大切にしているように見えることです。

     実際の既婚者クリスチャン男性を理想像とする気持ちはよくわかります。また、そうしたモデルとなるクリスチャン男性が身近にいることは、素晴らしい恵みでしょう。でも、気を付けましょう。既婚者のクリスチャン男性を理想像として、そのような男性を求めていくと、残念な結果を生み出すことが多いのです。今日は具体的に二つの残念な結果を記してみます。


     一つ目は、「結婚した後、大きく失望する」という結果です。なぜ、こうしたことが起こるのでしょうか?それは、理想としていた「○○さん」について美しすぎる誤解をしていたからです。極度の美化と過大評価をしていたからです。つまり、「あなたが理想像としている〇○さんは、あなたが思っているような、夫、父親ではない」ということです。


     聖書はそのことを記していると思います。三つの実例を示します。

     まずはイサクです。彼は祝福の家系、信仰のサラブレッドです。今で言えば、牧師一族の何代目か長老や中心的役員の息子さんで優等生タイプのクリスチャン男性に相当するでしょう。新婚時代のイサクを見れば、理想の伴侶に見えたことでしょう。しかし、神様との個人的関係においては模範的であったイサクも、家庭内の人間関係においては、最低でした。

     ご存知のように、食い意地から、わが子を偏愛し、妻に呆れられ、家庭内離婚状態に陥り、二人の息子の人格を著しく歪め、神様が祝福したくてもできない状況にまで至らせました。橋本真也がプロレス界の「破壊王」なら、イサクは、信仰界の「家庭破壊王」です。

     次の例は、ハンナの夫、エルカナです。不妊に悩み、食事ものどを通らぬ妻ハンナを責めるどころか、「お前は10人の息子以上」と語りかけるエルカナは愛妻家優しい夫に見えます。このエルカナを見たら、独身女性は、「自分を責めない優しい夫」として理想にしてしまうかも。

     だけど、私はハンナの心情にたって、こう推測するのです。きっとハンナにとっては、自分の悲しみを理解し、受け止めようとしない、心に寄り添うことをせず、正論ばかりの「イラッと夫」だったのでは?と。「妻への愛情は本物だけど、妻の心に寄り添えず、正論ばかりでイラッとする夫」。これは、現代でも、真面目なクリスチャン男性が陥りがちな失敗なのでは?

     三人目は祭司エリです。「信仰面でリードしてくれる男性」を願うクリスチャン女子は多いです。きっと、外から見れば、祭司エリはそんな女性たちの目には理想像と映ったことでしょう。しかし、現実は、先日の記事「和歌山小5刺殺事件容疑者は、現代版「祭司エリの息子」なのか? 」でふれた通りです。エリは当時は、最高の信仰リーダーでした。しかし、彼は息子には、盲目甘すぎたようです。「神を知らない」レベルの息子たちに、聖なる祭司の働きをさせました。

     そればかりか、神の御前での盗みと姦淫の罪を知りながら、適切な戒めをしませんでした。懲戒免職どころか悔い改めに導こうともせず、神様の怒りを燃え立たせ、つには息子を死に至らしめてしまいます。息子の死の責任は、父であるエリにもあると私は思います。「対外的には最高の祭司、家庭内ではダメおやじ」。これがエリが現実です。


     信仰のサラブレッドであるイサク、優しい愛妻家エルカナ、信仰のリーダー祭司エリ、この三人を合わせて三で割ったら「信仰がしっかりしていて、優しくて、信仰面でリードしてくれる最高の伴侶」のように思えます。しかし、結婚してみると、家庭を破壊し、妻をイラッとさせ、子どもをダメにしかねないのです。

     「信仰的で、優しくて、信仰面でリードしてくれる男性」を求める気持ちは当然でしょう。でも、既婚者クリスチャン男性である「○○さん」は、そう見えるのですが、現実はそうではないことが多いのです。少なくとも、そう見えるほどそうではないのです。ですから、今日、既婚者であるイサク、エルカナ、祭司エリを外から見て、「あんな男性が理想」と考えて、同じタイプの男性を求めて、結婚したりしないことです。期待との落差が大きすぎて、結婚後の失望がヤバいレベルになりかねません。


     二つ目は、結婚前に「○○さん」のような男性は、まずいないということです。理想的に思える夫になったのは、結婚後の夫婦の努力によることが多いのです。とりわけ、理想的な既婚者クリスチャン男性の背後には、そのように育てた賢い妻がいるものです。ですから私は「○○さんのような人」というクリスチャン女性には、「今の○○さんに育てた奥様のような賢い女性に、あなたがなることですね。」と意地悪なアドバイスをします。

     そうです。結婚前には、「○○さんの卵のような男性」はいますが、「○○さんのような男性」はまず、いません。「○○さんの卵のような男性」と結婚しても、あなたが、「○○さんの奥様のよう」でなければ、「○○さんのように」はならないでしょう。つまり「○○さんのような人」は、結婚前にいるのではなく、結婚後に育てられるのです。

     そういうわけで「誰と結婚するか?」は大切ですが、それ以上に決定的なのは、「結婚後に夫が成長するような夫婦関係を築き上げるかどうか?」です。もっと、厳しいことを言えば、結婚式の誓約通り、夫を愛し、夫に従い、夫を慰め、励まし、夫を成長さる妻となるのか?誓約を破棄したかのように、夫を軽蔑し、ダメ出しと否定を繰り返し、委縮させ、夫の成長を阻害する妻となるかどうか?です。

     どうか、婚活系クリスチャン女子の皆様におかれましては、できれば、学生時代から、自分は男性を伸ばすタイプか、潰すタイプかを自己チェックして下さい。後者のタイプのままで、結婚をされますと、誰と結婚しても不満に満ちた結婚生活になるものと予想されます。ですから、高校生以降は、教会の男女の交わりの中で、女性たちが、男性を育てて活かすように心がけることは、将来自分が、幸せな妻となることにつながっていくと思うのです。


    再度、第8戒です。

     あなたは隣人の夫(のような伴侶)を欲しがってはならない。

     特定の既婚者クリスチャン男性を、「理想の伴侶」として、心に思い描いている皆様におかれましては、どうか、本当に理想なのかどうか?を検討されますように。また、そうした男性は結婚後に育てられることを、理解していただき、まず、自分が結婚後に夫を育てる妻となることを願い、今の男女の交わりの中で、その練習をされますようお勧めします。
    | ヤンキー牧師 | 婚活と伴侶選択のために | 12:06 | - | - | - |
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