命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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金日成はクリスチャンでスターリンは神学生だった?
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     年末に「新・戦争論」という書物を購入。既に20万部を売っている池上彰氏と佐藤優氏の対談だというので、興味をひかれて読んでみました。池上氏は、難しい問題についてのポイントを分かりやすく伝える名人。もう一人、佐藤優氏は、圧倒的な知識を用いて、宗教、歴史、民族、思想などから、社会現象の本質に迫る達人。しかし、私にとっては、その主張や見解を鵜呑みにしてはならないと感じているお二人でもあります。

     この二人が、とりわけ日本人に理解困難な宗教と民族と政治の関係を語り合っているのですから、ためになって面白いに決まっています。どこまで信頼していいのか分からないお二人の見解ですが、メディアが伝えない本質に迫っている面はあり、興味深く読みました。


     今日は同著の中から「この方もクリスチャン?」シリーズにふさわしい情報をご紹介。同著の64ページには驚きました。知らなかった私が恥ずかしいのかわかりませんが、スターリンは神学生だったし、金日成はクリスチャンだったというのです。

     佐藤氏の見解によれば、ソ連で宗教弾圧を本格的に行ったのは、レーニンとフルシチョフだけとのこと。これは意外な見解です。スターリンは「粛清」「独裁者」のイメージが強く、教会の弾圧もしていると思うのですが、佐藤氏は、政府は教会とうまく折り合いをつけていたとの評価なのです。

     
     もっと驚いたのは、佐藤氏が朝鮮民主主義共和国初代主席である金日成(キム・イルソン)について「クリスチャンだった」と語っています。それを受けて、池上氏も「日曜学校に通っていた」と知っておりそう発言しています。さらに「朝鮮キリスト教連盟」の長は、金日成氏の母方の祖父が務めていたと話しています。平壌がかつては、「アジアのエルサレム」と呼ばれていたことからすれば、大いにありうることでしょう。

     佐藤氏は、金日成が「キリスト教思想と主体思想は基本的に同じだと思っている」との発言を紹介しています。これは、私も何度か聞いたことがあります。昔、ある宣教師が「主体思想は聖書のキリストを金日成と入れ替えたようなもの」と語っておられるのを思いだしました。

     佐藤氏は、元クリスチャンだった金日成は宗教的センスがよく、毛沢東とは違い、うまく宗教と折合いを付けたと評価しています。これは私にとっては、「ホンマでっか?」であります。迫害や殉教の話も聞こえてくる同国ですが、金日成政権時は、そんなことはなかったのでしょうか?

     まあ、その見解は安易に信頼してはいけないと感じていますが、スターリンが神学生であったことと金日成が、子どもの頃は教会学校に通う熱心な生徒だったことは、事実のようです。


     キリスト教会が貧富や差別の問題を解決しようとしない姿勢が、共産主義を生み出し発展させたという痛い批判を時々耳にします。つまり、現実の教会のありようを見て、教会と神に失望した純粋で有能で理想主義的で社会正義実現を願う者たちが、共産主義のリーダーになっていったという見解です。もっと強い要因もあるでしょうから、単純過ぎる考えかもしれません。しかし、スターリンや金日成のことを思うと、全否定はできないだろうと感じて、心を痛めたりしてしまうのですが、どうなんでしょう?
    | ヤンキー牧師 | この方もクリスチャン? | 20:08 | - | - | - |
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