命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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自分本位で関係破壊的なのに、その自覚もない夫の愛
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     今日は久しぶりに夫婦のお話し。本題に移る前に少しだけ前置きです。読者から、「夫婦の記事が一番面白い、痛い、ためになっている」との声を時々お聞きします。ありがたいことに、ただ、記事を読んで教えられるだけでなく、それを実際の夫婦関係に活かしておられる方もいらっしゃいます。まずは、そんな一人、既婚者クリスチャン女性からの声をご紹介。

     読者の 水谷先生おげんきですか?お疲れ様です!いつも先生のブログ楽しみに拝見させていただいております。とてもわかりやすい解説、身近な話題とても親近感がわきます。今回の夫の不倫(下)には、面白くて、面白くて、妻は結婚すると恐妻になるんですよね〜(笑)私も最近男性の考え方の本を読んで、勉強すると男の人はこんな風に思っているんだ、男性の考え方と女性の考え方はこんなに違うんだ!!と目から鱗でした。

     本に書かれてあること、先生がおっしゃる事、例えば、自分が悪いと思ったら、自分から素直にごめんなさい、何かをしてもらったら、ありがとう!夫の話に耳を傾ける、話をさえぎらないようにするなどを主人に実践してみると、 あれよ!あれよ!と、

     私に信頼を前よりも増して、寄せてくれるのには、正直驚いています。先生がおすすめしてくださった本も大変興味深いので、是非読んでみたいです!いつも色んな事をありがとうございます!

    参考までに、文中に出てきた「夫の不倫」についての記事はこちらです。
    妻には意外? 夫の不倫理由(下)
    妻には意外? 夫の不倫理由(上)
     

     このように本ブログ記事や書物を通じて、男性の考え方が女性と大きく異なることを知って、学んだことを実践に移したら、夫が変わったのです。この例では、夫が妻により大きな信頼を置くようになったのです。結婚をよいものにしたいと願う真面目な夫婦が、うまくいかない主な原因の一つは、ずばり、異性理解です。

     「自分が考えたり感じたりするように、異性も考えたり感じ考える」という間違った前提で、相手を愛し、大切にしてしまい、相手を失望させたり、怒らせたり、愛情実感をさせられなかったりです。つまり、真摯な努力が裏目に出てしまうわけです。「相手に伝わらない独りよがりの愛」となってしまいます。これはほとんどの結婚で起こっていることだと思うのです。


     

     長い前置きで恐縮ですが、今回のテーマは、夫側の問題です。昨日は、いつものように「さんまのホンマでっか?!TV」を視聴。その中で、妻たちからの離婚問題を多く扱ってきた女性弁護士が、恋愛期間に男性が行う「サプライズ」について、興味深い見解を述べておられました。

     結婚前に彼氏が自分のために、一生懸命サプライズ演出をしてくれます。それを受けた女性は感激してしまい、「こんなにも自分を大切にしてくれる男性なら」と判断して、結婚します。しかし、この女性弁護士によれば、離婚を願う依頼者の中には、サプライズを受けてそう判断して結婚したが、離婚を願わざるを得ないという方も多いそうです。

     この女性たちの言い分は「夫は自分の価値観を押し付けてばかりで、私の意見を聞いてくれない、もう、やっていけない」というものです。女性弁護士によれば、サプライズは愛情表現ではあるが、往々にして、男性側の独りよがりである場合が多いto
    のこと。つまり、「自分が愛したいように愛する」「自分はこんなに愛しているんだと思えるように愛する」「愛している自分が大好きな愛」ということらしいです。


     愛とは本来、「相手のための愛」なのですが、どうも、サプライズ演出好きな男性の愛は、相手への愛であるのに、「自分のための愛」「自己本位の愛」「自己満足のための愛」となりがちなようです。当然、そういう男性は、「妻のための愛」が注げないのですから、結婚後に、様々な問題が生じます。

     その最大のものは、弁護士に依頼をしてくる妻たちの言い分の通り「妻の意見を聞かない」ことだと思います。愛とは本来、「相手との交わり、関係性」のはずです。しかし、このタイプの夫は、妻への愛ですら自己本位ですから、夫婦にとっての重要な決定に際しても妻の声を聞き、妻を尊重して決めようとしません。まさに自分の価値観を押し付けるのです。特に、「自分は真面目で正しく責任感を果たしている」との自負がある男性ですと、それが極端になるように観察しています。

     言うまでもなく、現実の夫婦関係は「向き合えない夫婦」「心通じ合えない夫婦」となっているのですが、その認識があるのは、妻の側だけなのです。恐ろしいことですが、夫の側は「妻を愛しているつもり」でいるのです。自分は真面目に正しく責任ある結婚生活を送ってきたと信じているのです。実際は「痛すぎる独りよがり」なのにです。多分、こういうタイプの夫が、妻から離婚を切り出されて、「晴天の霹靂」、「寝耳に水」などとおっしゃるのでしょう。
     

     これを表現したのが、タイトルです。「自分本位で関係破壊的なのに、その自覚もない夫の愛?」であります。夫は、自分の本位の愛し方をして、妻の声を聞こうともせず、そのあり方は夫婦関係を破壊し続けているのです。そのことを痛み、悲しみ、を訴える妻の警告の声さえも受け止めようとしません。ですから、夫婦の危機について無自覚のままで、過ごしてしまいます。

     あいかわらず、自分の価値観を押し付けて、妻を苦しませたり、追い詰めたりが続きます。夫は、妻に向き合わず、いつまでも「自分は妻を愛し、家族への責任を果たし、正しい結婚生活を送っている」との独りよがり状態ですから、妻は遂に離婚を切り出さざるを得ません。そして、夫はそれを「晴天の霹靂」「寝耳に水」などと言うのです。

     こうしたタイプの夫に悩むクリスチャン女性は、少なくありません。個人的に接したきた事例ですと、職業としては、「教師で管理職」「警察官」などに、かなり多いとの印象をもっています。もちろん、傾向に過ぎません。しかし、こうした職業人にあちがちな真面目さ、責任感、自信の強さなどの長所が、結婚生活において落とし穴になりやすいのも、また、事実かと思うのです。


     私は、自分も含めてほとんどの男性は、クリスチャンであるなしに関係なく、こうした傾向を持ち、結婚を悪化させる危険性をはらんでいるのだと思っています。だから聖書は、「キリストが教会を愛し、教会のために、ご自身をささげられたように、あなたがたも自分の妻を愛しなさい」(エペソ5:25)と命じているのでしょう。自己本位な愛で妻を愛していながら、それさえ自覚できない夫たちが、本当の意味で妻を愛するために必要な模範はイエス・キリストです。

     キリストが教会を愛し、命を捨てたような献身的な愛で妻を愛するのです。それによって、自己本位な愛を卒業するのです。キリストの献身の愛を模範とする時、夫の愛は、妻のための愛に移行するのです。イエス様が「自分のための教会」でなく「教会のための自分」として、ご自身の命を捨てられた愛を倣おうとするとき、「自分のための妻」から「妻のための自分」に転換するのです。

     きっと恋愛中のサプライズ好きは、「自分のための妻」からの転換が困難な男性であることを示す一つの指標なのでしょう。ですから、独身女性の皆さんは気を付けましょう。サプライズ演出に舞い上がって「こんなに自分のことを思って大切にしてくれるなら・・・」と判断するなら、やがて「自分の価値を押し付けてばかりで、私の意見を聞かない夫」に苦しめられることになるかもしれませんぞ。

     また、サプライズ演出好きの男性は、ちょっと自己チェックが必要なのかも。サプライズをする愛情はOKです。でも、その愛情に自己本位が潜んでいるかどうかはチャックして、自覚しておくことが、結婚への備えになるのでは?

     そして、サプライズ好きでなくても、既婚者男性は、いつもこのことは、問われるべきことでしょう。エペソ5:25の言葉を知っているのと、その言葉に生きようとしているのとでは、結婚は雲泥の差です。結婚を破壊するクリスチャンの夫の多くは、このみ言葉に従う気もなく結婚していたり、結婚してから、従わないことに決めてしまっているように観察しています。


    「キリストが教会を愛し、教会のために、ご自身をささげられたように、あなたがたも自分の妻を愛しなさい」(エペソ5:25)

     既婚者クリスチャン男性こそ、常にこのみ言葉に問われ、このみ言葉の前に自らの課題を認め、このみ言葉の実践にチャンレンジし続けていくことでしょう。

     クリスチャンの夫たる者、み言葉の光を受けて、「自分本位で関係破壊的なのに、その自覚もない」自らを見出し、そのことを認め、悔い改め、「自覚的で、妻本位で、関係構築的な愛」で愛しうる夫への成長を願い、祈り求めつつ、具体的な努力をしたいものです。

     恋愛中の男性のサプライズ演出を見聞きしたら、どうか、今日のこの記事を思い出して下さい。

    | ヤンキー牧師 | 夫の課題と成長 | 11:31 | - | - | - |
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