命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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育てよう健全牧師(56)やしきたかじん牧師
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     先ごろ惜しまれつつお亡くなりになったやしきかたじんさんの代表曲「やっぱ好きやねん」のサビメロが、大阪駅電車の発車時のチャイム音になったのだとか。シンガーソングライターとしても、関西では高く評価されていた方で、声質が甘く魅力的なこともあり、関西では「スズムシの声を持ったゴキブリ」と呼ばれていたのだとか。

     つまり、外見はゴキブリで、声は鈴虫ということ。このギャップは、すごいです。同じ関西から出てきたシンガーでも、世良公則さんは「浪曲師の声を持った貴公子」というたかじんさんとは、正反対のギャップで、世の女子たちがギャップ萌えしておりました。

     そこで、「やしきたかじん牧師」であります。やしきたかじん牧師とは、「鈴虫の声を持つゴキブリのような外見の牧師」などという失礼な話ではありません。それは、「カラスのような声で、ウグイスのような福音を語る牧師」なのです。声質は、カラス系のガラガラ声なのですが、語られる内容は、ウグイスの鳴き声のように麗しい神の恵みというわけです。

     説教者としての牧師は美声がよいか?と言えば、そうでもないようです。説教が、NHKの男性アナウンサー朗読のようですと、メッセージが睡眠導入剤になってしまうことも。意外といいのが、演歌歌手や浪花節系の声質です。何がいいかと言って、眠くならないで、インパクトがあります。あの田中角栄氏の演説は、説得力があり、聴衆を虜にしたようですが、その秘訣の一つは、あの親しみやすい声質にあったとも言われています。実際に、親しみやすい大衆伝道者の中にはこの声質の方もおられるのでは?

     説教が音声による伝達である限りは、説教者の発声はとても大切だと思います。聞きとりやすさは必須なので、一定の滑舌と声量は基準値を満たすよう心掛けるべきだと思っています。しかし、声質は意外と問題ではないように個人的には感じています。聞き取りにくい声質の場合は多分、声質ではなく音圧や発声法の問題だと予想します。時にマイクの使い方であることも。これは意識して努力すれば改善できます。しかし、声質そのものは、なかなか変えられません。

     私もラジオ放送の働きをさせていただき、学ぶことが多いです。音圧や発声は気を付けますが、声質は完全に地声でやっています。それで、OKのようです。これは私見ですが、声質自体は神様が与えられたものとして受け止め、滑舌や発声法については、聞き取りやすくなるように努力すればよいと考えています。

     ですから、「やしきたかじん牧師」で100%OKなのでしょう。「カラスの声で、ウグイスのような福音」というのは、「土の器に入れられた福音という宝」のようなものではないでしょうか?

     
    | ヤンキー牧師 | 「育てよう健全牧師」シリーズ | 23:12 | - | - | - |
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