命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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そうか!これが真相だったのかー?「冲方春男」ついに完結
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     あの「福音の再発見」が、「キリスト教本屋大賞」の候補、10冊にノミネートされたのだとか。めでたし、めでたしであります。もし、「クリスチャン・ブログ小説大賞」があって、私が審査委員長なら、2014年度の大賞受賞作は「小説・小保方春男牧師」で決まりです。

     「倫理観なきまま現場での活躍する専門家」と、「成熟に向けて育成させられぬ指導者世代、防止できないずさんな組織」との課題は、その専門性故に閉鎖的で、外から見えない専門家集団では、起こりがちなことです。ましてや、かなり小さな組織であり、外部チェック機能も十分でないことの多いキリスト教団体となれば、その課題が生ずるのはむしろ、必然なわけです。STAP細胞問題の本質を示しながら、共通課題としてキリスト教会に適応したのが、この小説だろうと個人的には受け止めています。

     今、キリスト教会で起こっている重大な課題、しかも近い将来においてキリスト教会の社会的信用を著しく失墜させ、宣教を悲惨なまでに衰退させかねない土壌形成の実態を、伝えているように思います。安易なフルタイム献身、無責任な教職認定、背後に潜む教会の利害関係などは、教会のカルト化と牧師不祥事の温床だと思っているので、今回の発信は非常に有意義であったと感じています。

     一教団に属する牧師が、この課題をここまで踏み込んで公に問うた勇気に、拍手喝采であります。しかも、このタイミングで、見事なパロディー精神をもって。個人的にはこの勇気ある牧師にどのような声が届けられるかに大いに関心があります。この発信がどう受け止められ、応答されるかは、たぶん、キリスト教会の意識の現状を、映し出すことになるのでしょう。

     その小説もついに完結。予想外の真相が明らかになります。半沢直樹ばりにの見事な展開、そして、希望の余韻を残すラストシーンは、アッパレであります。一般紙報道を受けての教団の対処、明らかになる驚くべき真相、それでも自己保身に走る大御所牧師、犠牲者のまま終わっていく被害信徒・・・。実際の教会、教団、事件等に無関係なのですが、妙にリアリティーがあります。

     全話を続けて読める記事をアップしてくださいました。
    十話続けてお読みいただければ、新たな課題の発見と問題意識の深まりがあると思います。

    「小説 冲方晴男牧師全話
    http://zios.seesaa.net/article/394450283.html


    〈後記〉
     著者はこの小説の目的をご自身ブログで、キリスト教会内での教職育成や審査の問題を指摘するためではないと、明言しておられます。ですから、あくまで、この記事は、私個人の受け取り方であり、教会内の問題に適用した考察としてお受け止め下さい。
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