命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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夫≠妻(1)一次会に励む夫、二次会好きの妻
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     三回ほど、、短い記事で夫と妻の違い、そこから生まれる行き違いを記してみたいと思っています。

     いつも聴いているラジオ人生相談でのお話し。一人の既婚者女性が、離婚を考えているとのこと。夫は真面目に働き、浮気やギャンブルをするわけでもありません。しかし、妻も真面目な人です。でも、離婚したいのです。

     離婚を考える理由は、夫との心の交流がないことです。「夫は自分はちゃんと役割を果たしているのに、おまえは、専業主婦として充分な役割を果たしていない」と妻を評価するのだそうです。そして、妻に対して役割以外についての評価はなく、心の通い合いも全くないのです。このように妻を機能としてしか見ないで、役割達成度でしか評価しない夫に、疲れ果て離婚を考えているのです。

     人間を人格として見ることができず、役割でしか見ることのできないこの欠損した男性について、ラジオの回答者がこんな表現で夫の本質を確認しました。


    「あなたのご主人は一次会はいいけど、二次会向きでないってことだよね?」

    「そうなんです」と妻は激しく同意

     回答者は、夫は、機能的非人格的関係でしか生きられない人、人格的関係で生きられない人と説明して、質問者がそれを理解した上で今後の結婚生活を考えた上で決断するように勧めていました。


     それを聞いて昔、高校の社会で勉強した「ゲゼルシャフト」と「ゲマインシャフト」を思い出しました。ゲゼルシャフトは「利益社会」でありまして、「メンバーが各自の利益的関心に基づいて結合する社会」と定義され、具体例は、大都市、国家、社会など。

     片や、ゲマインシャフトは、「共同社会」であって、「メンバーが互いに感情的に融合全人格をもって結合する社会」と定義されるようです。具体例としては家族、地域の村落など。

     この二つについてラジオの回答者は前者を「一次会」、後者を「二次会」とたとえたのでしょう。この夫にとっては、全世界は、ゲゼルシャフトなのでしょう。自分も他者も、社会的機能を果たすべき機能的存在であり、役割を全うすることが存在意義なのです。感情の共有や人格的交流という「ゲマインシャフト」は、地球上のどこにもないわけです。

     時々、この相談者である妻と同様の苦悩を時々お聞きするのですが、大抵その夫は学校時代から優等生で真面目で、性格的にも遊びのない人です。日本社会で、受験一辺倒体制に染まってしまうと、こうした感情面・人格面での交流が欠損した男性に育ってしまう傾向は否めないと思うのです。これは偏見であったら申し訳ないのですが、近年は、オタク化していくなかで、こうした傾向を持つ成人男性も増えているように感じています。

     まあ、妻が離婚を本気で考える程ではなくても、多くの男性は、「一次会志向」なものです。なにせ、創世記二章にあるように男性は、農業仕様に創造されているのですから。交流仕様に創造され「二次会好き」の女性とは全く違います。多くの女性は結婚生活の中で、女性目線で、夫の感情欠損、人格欠損を心配するようですが、ほとんどの男性は「欠損者」ではございません。一次会志向でも、ある程度二次会に付き合えれば、正常なのです。

     確かに夫は、家庭生活までも、一次会モードで歩みがちです。日本の男性は欧米のように、「仕事は一次会、家庭は二次会」割り切れません。少なくとも日本の文化は、職場の付き合いというように、仕事にも二次会が侵食しており、形を変えて根強く残る家制度のように、家庭にも一次会が混入しています。ですから、日本の男性は、仕事と家庭の切り替えがあいまいで、家庭においても、自他ともに役割志向で歩みやすいのです。

    夫:農業志向、ゲゼルシャフト志向、一次会志向、機能・役割志向

    妻:交流志向、ゲマインシャフト志向、二次会志向、感情・人格志向


    こう考えますと、夫と妻は、同じ土俵に立つこと自体が、困難なのでしょう。

     「一次会に励む夫、二次会好きの妻


     相手が自分とは同じではないという意味においては、男女はかみ合わないものです。しかし、この男女の違いを嘆き、相手を責めるより、違いを認め、相手を理解した上で、結婚生活を考えるべきでしょう。なぜなら、神様は私たちの幸せを願って、この違いを相互補完のために定められたからです。違いをマイナスと考え、夫婦が一致できないなら、それは私たちが自己中心だからに他なりません。聖書的な異性理解の上で、をもって相手のために譲り合っていくことが、聖書的夫婦円満の秘訣かと思います。
    | ヤンキー牧師 | 夫の課題と成長 | 21:49 | - | - | - |
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