命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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「妻が境界性パーソナリティー障害を持つのではないかと思い至っています。私はその夫でクリスチャンです」というタイトルのブログの紹介
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     個人的な感触では、数十年前までは、クリスチャン夫婦の深刻な問題とがある場合、その多くは夫側の問題であったように感じていました。代表的なものとしては、夫の浮気やDV,アルコールやギャンブル等の依存症などでした。そうした信徒夫妻を牧する教職者と周囲の痛みや戸惑いに触れたことをいくつも思い出します。
     
     以前、結婚についての記事をお読みくださった一牧師読者より、メールにて一つのサイトをご紹介いただきました。それは、妻が人格障害であると思われるクリスチャンの夫が書いておられるブログです。ここ10年程度は、人格障害(あるいは何らかの病的性格)と思われる妻を持ち、困惑するクリスチャン夫に何人も、お会いしてきました。多くは苦痛に満ちた結婚生活を送りつつも、妻を愛する努力をしているクリスチャン男性です。中には妻が治療を受け、家庭がよい方向に向かっている事例もあり、励まされています。一方で結婚が破綻してしまったクリスチャン夫婦もいます。

     私が遭遇してきた10程の事例に限ってのことですが、興味深いことに、全員が教会生活や奉仕については熱心でよいクリスチャンだと思われる女性ばかりでした。美人か才女タイプかのどちらかで、むしろ平均的な女性より結婚相手として好ましく思える女性が多かったです。自分自身も人格障害者の女性と結婚する可能性があったことを、まざまざと実感させられてきました。結婚後に妻の深刻な課題に向き合い苦闘する男性たちを見ながら、また、祈りながら、具体的な支援ができない自分の無力さを覚えたこともありました。

     同様の課題の中におられるクリスチャン夫妻やその家族と親しいクリスチャン、そして二人を牧する教職者の方々にとって、このサイトは非常に有益ではないかと思われますので、ご紹介申し上げます。ブログの主宰者には、ご許可をいただいての紹介です。

    「妻が境界性パーソナリティー障害を持つのではないかと思い至っています。私はその夫でクリスチャンです」

    http://blog.goo.ne.jp/true-vine

     ブログの主宰者の方は、用語としては「人格障害」でなく「パーソナリティー障害」を使用しておられます。前者が人格否定的なニュアンスや誤解を与えるからでしょう。また、主宰者とのやり取りの中で、私自身が人格障害(その疑いのある)方を、「トラブルメーカー候補」や「潜在的問題人物」のように、思ってしまう傾向のあることを教えられ、悔い改めをさせられました。この主宰者自身が、妻を人格として尊重し、真摯に愛し続ける努力を怠らないことには、既婚クリスチャン男性として最高の敬意を覚えています。

     個人的に特別に有益であったのは、(13)の「高機能型の境界性パーソナリティー障害」でした。
    http://blog.goo.ne.jp/true-vine/e/ef2300555fcd1eca1795ff7a78459c54

    これはサイトの記事にもあるように、日本ではまだ認識不足の状態のようです。近年増加してきたように書いてありますが、これが事実なら、私は納得です。私自身も従来型の低機能型人格障害しか辞書になかったので、社会生活や教会の人間関係で問題のない人物が、人格障害者であることが理解できなかったのです。そして、この記事を読んで、私が接してきた事例が全部、近年増加中の高機能型人格障害であると思い当たったのです。さらには、「洗脳作用で苦しみ家族」の記述も、ほとんどの事例に合致しており、納得がいきました。あのダイアナ妃も高機能型人格障害だったの見解もあるようです。

    (20)から(23)は、現実の生活とそれについての考えや思いが記されています。
     ここに記されていることで、出会ってきた妻たちのクリスチャンとしては受け入れがたい言動が、かなり理解できました。生育歴も類似の方が目立ちます。逆に言えば、自分自身の理解不足と愛の不足が示され、自分が変えられて、そうした言動を受け入れる気持ちが深まったのです。「自分がこの夫の教会の牧師であったら」と考えさせられます。人格障害を持つ当人だけでなく、子どもも含めた家族に対しての支援の必要性と困難な現状も理解できます。こうしたクリスチャンご夫妻の支援を願う教職や信徒の方には、最高の内容かと思います。

    (20)妻の育った環境
    http://blog.goo.ne.jp/true-vine/e/0378cd71caa95051d8960cd35e75e308

    (21)妻との生活ー1
    http://blog.goo.ne.jp/true-vine/e/4a97bba0a662fd325d5aa2ce55aa4fb8

    (22)妻との生活ー2
    http://blog.goo.ne.jp/true-vine/e/71bc426d09bba0a56b120b9e57579f09

    (23)まとめ
    http://blog.goo.ne.jp/true-vine/e/98cb32df817b9df432620f9ba1041381

     人格障害やそれ以外の病的性格と思われるクリスチャンのことで相談を受けたり、苦悩の声をお聞きすることが増えてきたように感じています。もし、このサイトにあるようにこの「高機能型の境界性パーソナリティー障害」が、近年増加中であるなら、今後いよいよこうしたクリスチャン夫妻の事例は増加するのかもしません。とりわけ指導的な立場にある者は、理解不足から、罪や不信仰や悪霊で片付けてはならないしょうし、病的に思える性格や言動を安易に決め付けて責めるのも良くないでしょう。むしろ、日本ではまだ知られていないこうした知識を持ち、いざという時に、十分なことはできなくても、正しく理解し、受け止め、愛し支援できる準備は可能だと思うのです。

     まずは、知ること理解することでしょう。このブログはそのための発信であるのでしょうし、私も紹介することで、多少なりとも、役立てるのでしょう。こうした課題に向き合っている方々はもちろんのこと、一人でも多くのクリスチャンに知っていただきたい内容だと思っています。

    | ヤンキー牧師 | 聖書的結婚観と今どきの結婚観 | 08:57 | - | - | - |
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