命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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育てよう健全信徒(30)遠野なぎこクリスチャン
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     近年、女優の遠野なぎこがよくテレビのバラエティーに出演しているのを見かけませす。彼女は10代から、その美貌と演技力と才能が高く評価されてきた優れた女優であったはずです。ところが、最近は悲惨な生育歴破綻した私生活を、カミングアウトして切り売りしているようです。その遠野さんの成育歴と芸歴は、以下の記事をご参照下さい。

     wikipedia「遠野なぎこ」
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%A0%E9%87%8E%E3%81%AA%E3%81%8E%E3%81%93

     母から虐待を受けて育った子ども時代、でも、そんな母が大好きで、認めてもらいたくて励んだ芸能生活。それでも娘に無関心で不倫相手と同居する母。愛を実感することなく育った彼女は、当然のように結婚が破綻、同時に複数男性と交際するのが当然という恋愛スタイル、そしてアルコール依存症・・・。

     彼女が、以前、発表して話題になった自伝小説のタイトルはそのことを象徴しています。そのタイトルとは 『一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ』。そうです。人間が最初に信頼関係を築き、愛情を実感するのは、親との関係です。その経験やプロセスが著しく欠落するなら、やがては、本当の意味で「誰をも愛することのできない大人」になりかねません。

     上のwikipediaの記事で最も悲しかったのは、遠野さんが「愛せない」ではなく、「愛がわからない」と語っていることです。これにはとても考えさせられました。聖書は「愛のない者に、神はわかりません。なぜなら神は愛だからです。」(汽茱4:8)と記しています。「愛のない者に神が分からない」なら「愛の分からない者に神は分かるのだろうか?神は愛だからなー」と心配になってしまうわけです。

     親からの愛を実感せず育った方々や親から虐待を受けて生きてきた方々がクリスチャンとなります。ある方々は、信じてすぐに愛に目覚めて劇的に変えられていきます。また、試行錯誤しながらも、神の愛を受けながら、一歩ずつ変えられていく方々も。

     しかし、時に遠野さんのように、心配な結婚をして破綻したり、何かの依存症になってしまう方、あるいは、そうした明確な問題ではなくても、破滅的、不健康な人生を歩んでしまう方も。根本には、神様とも兄弟姉妹とも愛の関係を築くことができない問題があるようです。「クリスチャンなのにどうして?」と思うかもしれませんが、「クリスチャンなのにそうなる」までに罪の犠牲者とされているというのが事実でしょう。

     親の罪が、子どもの心に神様の恵みも及ばぬ歪み福音の光も届かないような闇を作り出してしまうのでしょうか?責任者ない弱い者に、生涯に及ぶようなダメージを与えることを思うと、罪の根深さ、恐ろしさにやりきれない思いがします。

     通常の牧会や導きではこうした問題はなかなかよい方向に向かわないように観察します。背景や過去の問題を理解して愛をもって受け止められることは大前提でしょう。同時に、深刻な問題の場合は、専門家の協力も必要だろうと個人的には考えています。

     周囲のクリスチャンも、遠野なぎこタイプの言動には、困惑したり理解困難になりやすいもの。そして、距離を置き、孤立感を与えかねないものです。でも、できることはあると思うのです。wikipediaによれば、 『一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ』の出版を機によい方向へ向かっているとご本人は自己評価しているようです。辛い過去や思いを真実に受け止めてくれるクリスチャンの友や、その悲痛な物語にひたすら傾聴してもらえる交わりがあるだけでも、大きな助けになるように思います。

     願わくは、牧師夫妻だけに全部負担を負わせずに、多くのクリスチャン達が、浅くて軽くてもよいので、真実な愛をもってかかわっていくことかな?と思うのです。正直、ある程度、成熟した交わりではないと厳しい提案かもしれません。

     遠野さんの成育歴は、同様の経験を経てクリスチャンになった方々を理解するよい助けになるかもしれません。そうしたクリスチャンを支え助けたいと願う方々に、この記事が参考になればうれしいです。
     
    | ヤンキー牧師 | 健全信徒・教会・コリント化シリーズ | 09:16 | - | - | - |
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