命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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育てよう健全信徒(27)エネチャージ搭載・低燃費走行クリスチャン
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     近年最近テレビCMで目立つのは、車が減速し止まる力を電気に変えて蓄積して、それを走行時に使うという新技術「エネチャージ」搭載のスズキワゴンR。

     そうした時代の流れのせいなのか、近年、教会でお見かけしたり、牧師方から苦情をお聞きするのが、「エネチャージ搭載・低燃費走行クリスチャン」であります。大抵はクリスチャン二世のようですが、このタイプのクリスチャンは、無駄に信仰を燃やしません。必要最低限の燃費を目指します。では、「必要」とは何かといえば、「救い」「天国行きの切符」であります。天国での予約席を失わない限りにおいて、極力燃費を抑えるという実にエコな信仰生活のスタイルを送るのです。

     その独自の走行ぶりは、はたから見ていても、見事なまでの「低燃費走行」であります。礼拝前にある奉仕は辞退、礼拝が終了すれば即帰宅、教会で交わりにも奉仕にも生きることなく、日曜以外に教会に来る事は絶対なく、さほど重要と思えない行事や用件を礼拝出席より安易に優先させての礼拝欠席は当たり前・・・・。

     なおかつ、牧師夫妻や周囲には、「何も言わないで、これは私の信仰スタイルだから」との暗黙のメッセージを発しながら、バリアを張り続けております。そこに踏み込もうなら、地雷を踏むか、逆切れされかねない雰囲気です。

     周囲は「イエス様の十字架とそこに込められた愛をその程度に扱うなら、いっそのこと教会を離れたら?」とさばき心で思ったりするのですが、それはありません。「最低限の必要」を失うような気がするので、決してそれはしないのです。結局、放蕩もしないので、放蕩息子のような恵みの発見も回復もないのです。

     一旦、エネチャージを搭載して、低燃費走行の信仰スタイルを確立してしまうと、指導者は、大変です。愛をもって励ましても、信仰的に戒めても、前進してくれません。なぜなら、エネチャージ搭載クリスチャンは、信仰的前進ではなく、信仰的に減速することによってバッテリーに電力を蓄積するからです。つまり、教会全体が信仰的に燃えて前進しようとしても、自分だけは、減速することで元気をもらって、教会の歩みとは別に「独自の走行」をするのです。信仰的停止に向けての減速を自らのエネルギーとするのですから、励ましも戒めも効果がありません。

     「育てよう健全信徒」とタイトルをつけてはみたものの、はてさて、どうしたらいいんでしょうね?私は事後対処より予防かと考えています。エネチャージ搭載クリスチャンの多くは、クリスチャン二世で家庭持ちのようです。ですから、できれば十代のうちに、少なくとも結婚前に、エネチャージを搭載を阻止するため、教会生活についての教育をしておくことでしょう。

     前任牧師が、エネチャージ搭載クリスチャンを多く残して退かれ、ご苦労しておられる牧師夫妻にお会いすることもしばしば。私には「祈りと忍耐」以外に、これといった知恵も対処法もないのが、正直なところです。

     まずは、読者の皆様におかれましては、エネチャージを搭載され、低燃費走行をされることのございませんように。神様がお与えになった霊は、力と愛と慎みの霊ですから、その霊によって、力強く正しくかつ安全に走行されますようお願い申し上げます。

    (補足)記事掲載後に「エネチャージ」は「スズキ」とのご指摘をいただいたので、最初の段落を大きく書き換えております。

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