命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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卵子の老化〜焦らず、あわてず、さりとて侮らず(3)
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     今日は「焦らず、あわてず」であります。まずは、35歳以降になると急速に妊娠困難となるわけではありません。だんだん妊娠困難になるだけです。35歳という数字は、5歳ごとの目安に過ぎません。また、卵子の老化には、かなり大きな個人差があります。数字や統計はあくまで、全体的傾向にすぎません。生活習慣としては、喫煙と肥満が妊娠しずらくする要素だそうです。肥満と言っても太目やちょいポッチャ程度は、許容範囲ですからご安心を。 

     ですから、出産希望の女性は、「35歳前に出産」と焦る必要はありません。30%と不妊率はありますが、逆に言えば70%の確率で子どもは与えられるのですから。30代後半で妊娠した場合もその70%は自然妊娠です。排卵検査薬使用とタイミング法での妊娠が20%で、体外受精と人工授精が10%です。ハードな不妊治療まで行くのは少数派です。多くの不妊治療医は、妊娠することを願い、最終的には体外受精まで、勧められるようですが、クリスチャンとして、どこまでの不妊治療が適切かはお考え頂きたいと願っています。

     また、母親が息子に「お嫁さんは34歳までに」と注文をつけるのも、男性が「子ども欲しいから34歳まで」と考えるのも、行き過ぎです。実際に教会関係で、伴侶紹介をしていると、子どもを望む男性が多く、30代後半の女性は敬遠されがちです。男性たちには年齢だけで判断せず、一度はお会いしていただきたいと願います。

     高齢になるほど、胎児の遺伝子異常の可能性は高まりますが、子どもの優秀さとは無関係です。つまり、卵子の老化と子どもの命の質に相関関係はないのです。「この子の成績が悪いのは、嫁さんが30代後半だったから」などは、非科学的な暴言であり、女性に対して失礼極まりないわけです。

     また、高齢での出産はマイナスばかりではありません。実は、メリットの報告も多くあります。同著の帯には、メリットを伝えるこんなプレーズが。

    「高齢出産とアンチエイジングの関係ーデメリットばかりではない」
    「高齢出産の子どもはケガが少なく言語発達も良好ーロンドン大学の最新研究」
    詳細は、同著をぜひ、購読下さい。

     本ブログでおすすめしてきた「出産育児を願うなら、30代前半までに結婚、逆算して30過ぎたら具体的婚活を」との見解は、間違いだとは思いません。ただ、あくまで一般論であって、個人差はありますし、絶対視して、焦ったりあわてたりして不本意な結婚をしていただいては申し訳なく思います。

     卵子老化は、出産育児を願う結婚希望者にとっては、必要不可欠の知識でありましょう。同時にメディアの報道を受けて、誤解や偏見や極論なども起こっているようです。同著をしっかり読まれ、特に婚活女子の皆様は、「焦らず、あわてず、さりとて侮らず」のスタンスで、婚活に励まれますように。

     

    | ヤンキー牧師 | 婚活と伴侶選択のために | 09:38 | - | - | - |
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