命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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卵子の老化〜焦らず、あわてず、さりとて侮らず(2)
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     今回は、30代後半で妊娠する場合に、侮ってはならないことを紹介しておきます。同著によれば、35歳以上になると、自然妊娠できる力は「20代の半分」とのこと。35歳以上でも妊娠できる女性は多いが、20代と比較すると2倍の月数がかかるとのこと。

     これだけでは、妊娠しにくいことはわかりますが、年齢に応じてどの程度不妊になるかはわかりません。同著は、専門家の間では有名なmenkenという学者の研究結果を知らせています。それによれば、「女性の結婚年齢と子どもがいない夫婦になる率」は以下の通りです。

     20−24歳ー 5%
     25−29歳ー 9%(5年で4%増)
     30−34歳ー15%(5年で6%増)
     35−39歳ー30%(5年で15%増)
     40−44歳ー64%(5年で34増)

     つまり、30代後半で結婚した場合、3割40歳以降なら6割強が、子どもを持たぬ夫婦となるわけです。5年毎の増加率も、4,6、15、34 と加速度的に上昇することが分かります。ですから、強く出産育児を願い、子どもに信仰継承をと願うクリスチャン女性は、できれば20代で結婚されるのがよいことが分かります。30代で結婚するとしても、妊娠の可能性は、前半と後半では大きく異なることから、前半が好ましいことも見えてきます。

     ですから、本ブログでは「出産、育児を願うなら、30代前半までに結婚を」とお勧めしてきました。では30代後半になれば、産めないのか?と言えばそんなことはありません。70%もの可能性があるからです。あくまで、確率、可能性の問題なのです。

     こうした加齢に比例して不妊率が高まるメカニズムを、ある医師は「高齢女性の卵巣は、古いミカン箱」と説明します。これは、問題発言とされた「羊水が腐る」とは、全く違います。この表現には、私も抵抗感を覚えますが、医学的にも正しく、女性差別的ではないだろうと思っています。

     男性の精子は一日一億も生産されますが、女性の卵子は、一つたりとも新たに作られません。胎児期からある卵子の元となるものがあるからです。「買ってきたばかりのミカン箱は、どれも新しいミカンで食べられる。しかし、時間が経てば、(人が食べて)数も減るし、痛んで食べられないミカンも増える。」これが古いミカン箱のたとえの趣旨です。たとえとしてどうかとは思いますが、趣旨としては、今、話題になっている「卵子老化」を分かりやすく説明しているようには思います。詳細を知りたい方は是非、同著をお読みください。

     昔に比べれば、結婚した女性に対して出産を願う周囲のプレッシャーは、随分低くなりました。昔は、(夫側の原因かもしれないのに)妻の不妊が当たり前のように離婚理由であったのですから。ただ、今でも、ある程度の社会的プレッシャーはあります。そして、多くの場合子どもを産めないことを女性自身が「女性失格」の烙印を押されているように感じてしまうようです。そのような不妊夫婦の葛藤や嘆きをお聞かせいただいてきた者として、ここに記した数字や資料を、侮らないでいただきたいとは願うのです。

     明日は、「焦らず、慌てず」の方を記しましょう。
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