命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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妻の本物志向が夫を本物に育てる(1)
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     妻の夫に対する評価は、実にシビアであります。いいえ、肩書きなど通じない本物志向なのであります。

     マックンパックンのパックンハーバード大学の比較宗教学卒の漫才師。学歴と職業のこのギャップも魅力の一つでしょうが、彼をテレビで見るのはクイズやバラエティー、教育番組ばかりで、漫才を見たことがありません。そのパックンは「ハーバード大卒か何だか知らないけど・・・・」と、妻から苦言をいただくこともしばしばだとか。

     名前は忘れましたが、ある直木賞作家が熟年離婚したことを語っているのをテレビで見ました。その作家は、「世間はあなたを随分高く評価しているようだけど、私は全く評価しない」と妻から離婚を言い渡されたのだとか。

     以前、東大卒で大規模教会を牧する某牧師のお話を伺いました。賢い妻が夫である牧師を守り導くという趣旨でご自分の実例を語っておられました。その牧師は妻から「逆境の時は、『そんな暗い顔をしていたら信徒さんが近寄れないでしょ』と叱られ、順調な時は『最近、調子に乗ってんじゃないの』と釘を刺されています。」とのこと。

     賢い妻たちにとって、夫の評価基準は学歴や地位、社会的評価などではありません。むしろ、それを取り除いて残る裸の一男性、一人間、一夫としての本質なのです。そして、こうした賢く本質志向の妻が、夫を飛躍的に成長させます。逆に言えば、夫の学歴や地位、社会的評価を夫婦関係や夫の人格より重要視するクリスチャン妻は、価値転換ができておらず、夫が成長できないタイプの妻だろうと思ってしまいます。

     世間だの業界は、男性を学歴、業績、地位などで評価するでしょう。その傾向は、キリスト教会にもあると言わざるをえません。しかし、それは、多くの場合、ある一面で優れていれば、獲得できる付加価値に過ぎません。例外は多くあるのですが、言い換えるなら、本物でなくても、お上手なら、評価されてしまう面もなきしもあらず。

     しかし、賢く本質志向の妻は、お上手だけでは、評価してくれません。それどころか、本質において欠けたところを指摘してくれます。それを受け止めて、認める男性は、「お上手」や「優秀・有能」を脱皮して「本物」へと成熟していくのでしょう。

     こういう賢く本物志向の女性を、疎ましく、敬遠したくなる気持ちは分からんでもありません。しかし、それとは正反対の女性を、都合のよく可愛い女性として好む男性は、そもそも「小さい男」なのです。結婚を通じて、自分の殻を破って成長することのできない男なのです。でも、結婚当時の自分も含めて、ほとんどの未婚男性は「小さい男」なのが現実かと思います。

     こうした男性の「器の小ささ」と賢い女性の「本物志向」のせめぎ合いは、結婚生活の醍醐味でもあり、最大のストレスの一つでありましょう。「へたれたり、切れたりする夫」と「諦める妻」というスタイルで落ち着いてしまうか?それとも、「脱皮しようともがく夫」と「本物志向で叱咤激励する妻」のスタイルで頑張っていくか?それが結婚生活の分岐点となるのでしょう。

     結婚とは相互が、愛し合い、成長しあう関係です。なぜ、聖書が可愛く優しい女性でなく、賢くしっかりした女性を好ましい伴侶としているのかは、そこにあるのでしょう。学歴も業績も世間の評価も意に介さず、痛いところをついてくる妻、その痛い愛の故に、お上手から本物へと成長させていただける夫。クリスチャン男性にとっての結婚生活の醍醐味と強烈なストレスは、そこにあると思うのですが、どうでしょう?
    | ヤンキー牧師 | 夫婦相互の課題と成長 | 13:15 | - | - | - |
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