命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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恋愛・結婚より先に、親子関係の清算かもよ?(3)
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     なぜ、不幸な親子関係が、不幸な恋愛につながるのか?であります。言うまでもなく、本質が父親そっくりの男性を選ぶからです。では、なぜ、わざわざ選んでしまうのでしょう?いろいろな説明がなされているようですが、大枠は類似しているように思います。

     よく言われるのが共依存です。DVやアルコール依存の父の下で育った女性が、父と同様の問題を持つ男性を好きになるというパターンです。弱さを持つ男性が受容的で支えてくれる女性に依存しているのは、よく分かります。分からないのは女性側の心理です。そんな男性を「私がいなくてはこのひとはダメになる」と思い、お世話をすることで「自己価値確認」をするという依存に陥っているのです。女性も男性を実は依存対象としているわけです。
      DVやアルコール中毒でのこうした事例はよく知られていますが、機能不全家庭の原因となるような父親の大きな欠損が娘に同様の恋愛行動を取らせるとの見解はよくお聞きします。共依存関係のの二人が結婚する事は、御心とは私は思いません。なぜなら「父母を離れ」と聖書は自立した者どうしの結婚を定めているからです。共依存関係や同情心での結婚は、結婚らしい形は維持できても、結婚本来の目的を果たしえないでしょう。

     「父性愛の欠如の取り返し」などの説明もよく書物に出て来ます。幼児期から児童期にかけて、父親からの愛情実感が著しく欠けていて、その大きな不足分を、恋愛対象に求めてしまうというのです。私はそうした面を持つ女性は少なくないと思います。でも、多くは正常の範囲で、健全な男性を選ぶものです。しかし、それが、著しく欠けてしまい、他の何かで、心が満たされないと、猛烈に恋愛に走ります。恋愛体質や惚れっぽい女性は大抵そうなのだとか。
     これは父性愛のリベンジですから、選ぶ相手は、父に似た男性となります。恋愛自体が、リベンジ目的ですから、父と違う男性ではいけないのです。それで、わざわざ、優しそうでも、実は愛してくれそうもない男性に惹かれてしまうです。中には、父と同じような年齢の男性、しかも独身者では物足りないので、既婚者男性に惹かる女性も。若き不倫女性の中には、父性愛欠如者も多いのだとか。

     「抑圧された甘え願望の現われ」という解釈も読んだことがあります。子どもは自立に向けて育てられるべきです。しかし、自立のためには、幼児期や児童期に愛情実感をすることが大切。愛情が満たされれば、満足して、思春期からは、親から求めず親を離れて自立します。そこで、子どもらしい甘えの欲求を満たすことが必須となります。ルールや秩序を教える事は大切ですが、大人同様の自由と責任の主体者であることを子どもに求めてはなりません。それは、間違った子どもの大人扱い。子どもは正しく子どもをさせて、わがままではなく、子どもらしい甘えの欲求を満たしてやることです。

     たとえば、幼児期から習い事をさせられ、教育熱心な親の要求を満たしながら、他方で父親に甘えた経験なく育ったとします。これは、子どもをしていない子どもです。そのように育つと、甘えの欲求や依存心を持ったまま、大人になります。一定の年齢となれば、学校、社会、友人関係で、露骨にその甘えの要求をするわけにはいきません。甘える相手は言うまでもなく、恋愛対象です。そして、選ぶのは甘えさせてくれる愛情の器の大きな男性ではありません。甘えさせてくれなかった父親と本質が同じ男性です。なぜなら、甘えさせてくれなかったのは、父だからです。甘えさせてくれなかった父親を憎みながらも、愛しているような矛盾した心理なのかもしれません。甘えの欲求を残しているので、父に執着し、父との関係が未清算で、「父母を離れて」いないのです。

     以上のようなものが、「不幸な親子関係=不幸恋愛者」の因果関係、あるいは「親子関係未清算→不幸恋愛」のメカニズムとして、よく主張されている内容です。父親から一定の愛情実感を得ている女性は、過剰に恋愛に期待しないそうです。いい人がいれば付き合いますし、そこそこ健全で責任感ある男性を選んで結婚します。自分の幸せを願っいて、それなりにふさわしい人を選んだり、選ばれたりするものです。
     しかし、父との関係が未清算ですと、そのリベンジ、謝金返済が、恋愛と結婚の目的となります。ですから、結果として、幸せな恋愛と結婚を願わない選択をしてしまいますし、幸せにしてくれそうもない男性の標的とされ、犠牲者となっていくようです。

     不幸恋愛者でこうした自覚のある方々は、どうか、問題の本質が、自分の恋愛観ではなく、親子関係にあることを認めて、その問題に向き合うことをお勧めします。それを認めるところから、大きな一歩は始まるのでしょう。どうか周囲の祈りと助け、霊的指導者の援助や時には専門家のアドバイスを受けて、不幸な恋愛に向かうのでなく、その前に親子関係の問題に向き合っていただきたいと願います。いつの日か、健全な男性に魅力を感じる幸せ恋愛者となり、幸いな結婚に向かわれるよう願ってやみません。

     
    | ヤンキー牧師 | 聖書的恋愛論 | 20:02 | - | - | - |
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