命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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ワールドカップ決勝進出決定に思う大衆の罪深さ
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     この件では、日本チームの活躍に感激し、日本の大衆の身勝手さに落胆している私です。決勝を決めて、ネット上ではようやく岡ちゃんに素直に謝罪する人たちが現れてきたようです。キリスト教界では「遅すぎる悔改めはないと」言いますが、サッカーの世界では既に遅すぎでありましょう。こうした謝罪ですら好結果を見てからのことに過ぎませんから。

     http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100625-00000002-zdn_n-inet

     練習試合におけるあの惨敗があったら、メンタル面でも作戦面でも今の成長や勝利があったのでしょう。逆に言えば、この活躍のためには練習試合での試行錯誤とその結果としての惨敗必要であったと思われます。それなのに、既に練習試合の段階から「実りのない敗戦」と断定し、バッシングに近い批判をしてきた日本の大衆とそれに追従するかのようなマスコミには失望です。小泉人気と凋落、ホリエモンに対する評価の激動、近年の短期政権における支持率の激変と、同じ事の繰り返しです。なぜ、私たちはこうも、繰り返される過去の経験から学ばないのでしょう。

     一番失望させられるのは、社会に他者に対して自分が願うことと、自分が日本代表にとる態度の極端な違いであります。言い換えますなら、自分が社会や他者から絶対にして欲しくないことを、平気で日本団表にしてきたわけです。。

     他者には「自分は褒めらて伸びるタイプです」と恥ずかしげもなく上司や先輩に言う世代が、練習試合時点で既に岡ちゃんをバッシング

     周囲には「もっと自分は長い目で見て成長を期待して欲しい」と求める社会人たちが、岡ちゃんに対してはすぐに結果を出さなければ非難轟々です。

     社会に対しては「一度や二度の失敗で判断せず、再チャンレンジの機会を与えるべきだ!」と心のそこで訴えている日本の大衆が、たったの数試合、しかも練習試合で一定の判断を下していたのではありませんか?

     大衆社会の罪深さ、このことはこれまでの数回、本ブログで取り上げてきました。「ホサナ」とイエス様を迎えておきながら、その日の内に「イエスを十字架付けろ」と求めた群集。イエス様を大歓迎したと思えば、ザーカイ家への宿泊を知るや否や不満タラタラに転じたエリコの市民たち。よく観察も思索もしないで、自分の期待に沿わなければ、即座に「ホサナ」を「十字架刑」に「大人気」も「不平不満」に取り替えるのが大衆です。

     いつの時代、どこの社会も大衆の罪深さは同じです。

     「客観的な正しさ」よりも「自分の期待通りであること」を求める自己中心性
    「成長や試行錯誤などのプロセス」を認めず、「すぐに結果を出すこと」を求める刹那性
    責任ある思索をして判断や結論を出さずに、即座にその場で感情的反応をする衝動性


    「聖書的な正しさ」「神の是認」よりも「自分の期待通りであること」を求める自己中心性
     宣教や教会形成において「教育による緩やかな成長や試行錯誤などのプロセス」を認めず、「すぐに目に見える量的結果を出すこと」を求める刹那性
    聖書に立って責任ある思索をして判断や結論を出さずに、教会内でのある事象に対して即座にその場で感情的反応をする衝動性

     そうです。キリスト教会に集うキリスト者も、この社会に生きる限りは、例外ではないでしょう。「クリスチャン」とは本来キリストに従うもの、そうした大衆のあり方とは決裂した生きかたをしているはずの存在。しかし、私たちは自らが大衆と同様の傾向に陥る危険性を常に自覚し、それは聖書にも描かれている事を覚えたいと願うのです。

     自己中心性、刹那性、衝動性・・・・。
     岡ちゃんやキリストに取ったのと同様の態度牧師に、あるいは神様ご自身にさえ取りかねない程、罪深いのが私たち人間です。いいえ、牧師でさえ、そうした態度を信徒や他者に取りかねないでしょう。

     日本チームの活躍と大衆の手の平を返したような反応を見ながら、我こととして受け止める必要を覚えました。すぐに判断し、感情を発露し、すっきりしたい誘惑に負けずに、祈り、聞き、思索し、主体的責任を持つ個人として神の前に立つお互いでありたいと願うのです。
    | | キリスト教界(論説読みきり) | 15:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - |









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