命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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愛されない妻か?愛されるお妾さんか?
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     今年、生誕100周年だとかで、注目を浴びたのが太宰治。先日、車内のラジオから太田治子さんという方が父親にあたる太宰を語るのを聞きました。太田治子さんは、既婚者であった太宰治とその愛人太田静子の間に生を受けた方。

     没落貴族を描き最高傑作との評価を受ける「斜陽」は太田静子さんの日記を元にした作品。太田静子さんは、お金持ちのお嬢様で、クラッシク音楽と西洋の名画を見ながら育った方。

     その太田静子さんが中学生の時に語ったのがタイトルの内容。「私は、愛されない妻よりも、愛されるお妾さんになりたい」と中学生にして友人に語っていたというのです。娘の治子さんは「母は世間知らずでそんなことを」とおっしゃっていました。確かにその通りでしょう。文学や芸術にかぶれて観念の世界での生意気な発言には違いありません。

     しかし、どうでしょう?では、実社会に出たら、この見解は確実に変るのでしょうか?結婚したらこの選択は変ると言い切れるでしょうか?

     そう考えますと、愛されない結婚の現実を、観念的な知識に過ぎなくても、中学生にして悟っていたのは、当時としては、ある意味周囲の女子中学生よりは世間を知っていたと言えるのではないでしょうか?

     「愛されない妻たち」の中には、「愛されるお妾になりたい」という女性もいるのでは?どちらかを選ぶとしたら、後者を選ぶ妻たちも、圧倒的な少数派とは言い切れないでしょう。

     逆に、「愛されているお妾さんたち」の中には、「愛されなくてもよいから妻の座」に尽きたい方も、かなり存在するに違いありません。

     こんな問いをされたらどうでしょう?
    「究極の選択!女性であるあなたは、生涯を愛されない妻で過ごすか?愛されるお妾さんで過ごすか?二つに一つ、どちらをとりますか?」

     これは私個人の推測に過ぎませんが、この問いについては、「クリスチャン女性でも、正直迷うのでは?」と思います。「クリスチャン女性なら愛されなくても妻の方だろ!不倫は罪だから」と断定的に考えるクリスチャン男性は、もしかしたら、女性理解が浅いのかもしれません。

     この究極の選択が意味しているのは、大げさに言えば「愛」と「義」の二者択一と言えるでしょう。「愛なき義」と「義なき愛」のどちらを選択しますか?という問いに置き換えられるのでしょう。

     結婚は神様の前に義なる関係ですが、そこにがなければ、残酷で乾き切った砂漠のような世界です。愛人関係の中で女性が愛情実感を得ることは可能でしょう。しかし、それは罪の関係であり、本物の喜びと幸福はありえません。

     今の日本社会には、その意味で「愛なき義」としての冷め切って形骸化した結婚か、「義なき愛」としての不倫関係、婚前関係があふれています。イエス様の十字架が「愛と義」の二律背反の奇跡的統合であるように、結婚もまた、愛と義の二律背反の奇跡的統合ではないか?と思いました。

     私たち罪人にとって、結婚がなぜ苦痛で重荷であるかは、ここに回答があるように思い至った次第。罪人が本当の幸福がそこにあることを認めず、そのための努力をせず、そこから逃避しようとするのが「結婚」。私たちどうしようもない罪人は、愛なき義か義なき愛、冷めた結婚か不倫・婚前関係に走りやすいのでしょう。

     自信をもって言えることは「愛されている妻が最も幸せ」ということです。愛と義が両立してしますから。少なくとも既婚者男性は、「愛されない妻」をさせてはならないはず。妻の側も「愛される妻」になるための聖書に立った具体的努力(その一つは夫に従うこと、その言葉を重んずること)ができるはずです。 
     
     罪人にとっては苦痛を伴う努力を要する「愛と義の二律背反の奇跡的統合」である結婚。これに聖書の教えに立って、ご聖霊の助けによって日々チャレンジすることこそが、御心、そして既婚者にとっての幸福への王道に違いありません。
    | | 妻の課題と成長 | 08:18 | comments(0) | trackbacks(0) | - |









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